PIT (ピット)

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叫び声が飛び交う穀物取引ゲーム!

PIT (ピット)』は、リアルタイム進行の穀物取引ゲームです。どれか一種類の穀物をより早く独占することが目的です。非常に騒がしいゲームです。

経験的に、6〜8人でプレイすることを推奨します。

何が面白いのか?

時々刻々と秒単位で市場は変化していきます。誰かと競合しているのか、手札はなかなか揃いません。自分が放出した穀物が巡りめぐって手元に戻ってくることもあります。穀物カードの流れを把握していれば有利になりますが、そんなことを気にしている暇はほとんどありません。熊さんカードの押し付け合いも気になります。

Equipments

『ピット』は、ボードゲーム専門店や東急ハンズなどで入手することができます。自作するのも簡単です。

穀物の種類は8種類(大麦、コーン、コーヒー、オレンジ、オーツ麦、大豆、砂糖、小麦)です。現在(2007年)の版では、穀物の代わりに貿易品目8種類(小麦や金や石油など)となっています。

日本語バージョン(トミー版)は穀物10種類(小麦、大麦、ココア、玉蜀黍(とうもろこし)、ライ麦、砂糖、押麦、大豆、干草、亜麻)です。既に絶版となっています。

いずれもデラックス版にはベルが付属しています(画像に写っている卓上ベルは別売りのものです)。

Rules

『ピット』のルールは非常にシンプルです。

プレイ中にルールを説明することができないので、インストラクションは重要です

インストラクション(袋小路ハウスルール)

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(あらかじめ100点ずつ配っておきます)。

PIT(ピット)』は、手札9枚の穀物カードをリアルタイムに交換しながら揃えるゲームです。1904年の日露戦争の頃からあるゲームです。ルールは簡単ですが、非常に忙しくそして騒がしくなります

プレイヤー人数分の穀物が9枚ずつあります(穀物カードを見せながら)。書かれている数字は、その穀物を揃えたときの得点です。

★まずは1回のゲームの流れを説明します。

手札は9枚ずつです。「取引開始!!(チーン!)」でスタートです。手番なんてものはありません。リアルタイムにカードを他人と交換して揃えていって下さい。カードの交換は、1種類の穀物1枚以上4枚以下を裏向きに提示し、例えば「誰か2枚同士で交換して下さい。2枚、2枚!」のように声をかけ(実演してみせます)、同じ枚数を提示した人と交換します。手札を1種類の穀物に揃えたら、例えば「小麦独占!!(チーン!)」と叫んで下さい。早いもん勝ちです。

★次に、特別なカード2枚を説明します。

牛さんと熊さんです(1枚ずつあることがみんなに分かるように)。ワイルドカードとして他の穀物に混ぜて交換に出すことができます(実演)。もちろん、1枚だけで交換しても構いません(実演)。

牛さんを混ぜて揃えても構いません。あがれればプラス20点になります。逆に、熊さんを持っていてはあがれません。要するに熊さんは邪魔カードです。もし他の誰かがあがったときに牛や熊を持っていたら、餌代としてマイナス20点になります。

★それじゃ、準備して始めましょうか。

誰か、シャッフルして9枚ずつ配って下さい(誰かにカードを配ってもらいます)。2枚余るので、それらはベルの下に伏せておいて下さい。つまり、絶対に揃わない穀物もありえるということです。

あがった人が次のゲームの配る係になって下さい。

最初に100点持ちです。小さいチップが10点で、大きいチップが25点です。ゲームを繰り返し、誰かが破産するか250点に達したら終了です。

何か質問あるかいっ?

正式なルールでは

ヴァリアントやオプションなど

Play

プレイ風景を録音していたならば、このようになるだろう。

それじゃ始めるよ。取引開始!(チーン!)」。「1枚。1枚」「2枚2枚」「誰か1枚を」「こちらも1枚、交換して」「OK」「2枚ないか?2枚」「じゃ2枚」「(交換したのを見て)いらねー」「誰か3枚を交換して」「2枚」「2枚OK」「僕も2枚で」「1枚!」「2枚、それ乗った」。(中略)。「3枚ない?」「これいらない。2枚」「2枚OK」「揃わなねー」「3枚!3枚!3枚!」「2枚」「4枚、だれか4枚」「いいよ!」「4枚、いや3枚3枚。3枚!」「よし、2枚」。(たまに静寂)。「1枚1枚」「2枚でどうか!」「3枚!3枚!」「OK、3枚」。「(揃ったぞ!)ココア買占め、取引終了!(チーン!)」。

何を揃えるか?

どの穀物が集められていないのかを途中で見極める必要があります。点数の高い穀物(小麦など)を誰も狙っていないかも知れないからです。

ARAI Satoshi ( arai@luminet.jp )