『OGRE: Objective 218』(Steve Jackson Games/2016年)は『The Battle for Hill 218』をOGREの世界観にあわせてリメイクした短時間カードゲームです。手札からユニットカードを補給可能グリッドに配置して敵カードを除去し敵司令部グリッドの占拠を目指します。
各プレイヤーは、自分のデッキから巡航ミサイル2枚とオーガ(ダメージ)を除いて無作為に山札を作り、山札から5枚を引いて任意の2枚を山札の下に潜らせます(つまり初期手札は3枚です)。
手番には山札から2枚を引き1枚ずつ2枚をプレイします(ただし先手の最初の手番だけは1枚を引き1枚をプレイします)。カードのプレイは、味方司令部から補給線が繋がっているグリッドに配置し、そのときに「味方(補給切れでも構わない)の索敵済グリッドに既にありかつ配置するカードの攻撃可能グリッドにある任意の敵カード1枚」に対しダメージを与えます(もし味方の司令部グリッドが空いてたら司令部に置かねばなりません。軽GEVは敵司令部以外の補給不能グリッドに配置できます。重砲と重戦車は索敵済グリッドでなくても攻撃できます)。ダメージを被ったカードは除去されます。
敵の司令部グリッドに「補給線が繋がった味方のカード」を配置したら勝利です。双方のカードが尽きた場合は、配置されているカードの多い側が勝ちます。同じなら引き分けです。
オーガをプレイする場合は2枚分として扱います(結果的に手札が増えます)。オーガは1回のプレイで2回攻撃できます。オーガはダメージを被るとオーガ(ダメージ)になり、更にダメージを被ると除去されます。勝敗判定において、ダメージの有無にかかわらずオーガは2枚分として数えます。
カードをプレイする代わりに巡航ミサイルを消費して任意の敵カードにダメージを与えることもできます(結果的に手札が増えます)。
枚数 | 隣 | 隣 | 隣 | |
7枚 | 重歩兵 | 隣 | 隣 | 隣 |
3枚 | 重戦車 | 隣 | 隣* | 隣 |
5枚 | ミ戦車 | 隣 | 斜 | 全 |
3枚 | GEV | 斜 | 隣 | 隣 |
3枚 | 軽GEV | 隣* | 斜 | 隣 |
3枚 | 榴弾砲 | 隣 | 特* | 隣 |
2枚 | オーガ | 全 | 特* | 全 |
(2) | (損傷) | 隣 | ー | 全 |
(2) | 巡航ミ | ー | 特* | ー |
初めてのプレイのとき、オーガは使用しない。
プレイのコツなど。
補給線が繋がってないユニットは更に補給線を繋げることができません。よって、相手の補給線を分断することが基本的な戦術になります。こうすることで、相手は補給線をつなげるために1プレイを消費しなければなりません。つまり、「相手が補給線を繋げたときにこちらが攻撃を受けないようなグリッド」で分断すれば結果的にアドバンテージを得ることができます(たいていの場合、相手はオーガあるいは榴弾砲をプレイせざるを得ないでしょう)。
斜めに補給できるGEVは非常に有用ですが、司令部に配置することはオススメしません。なぜならば、そのGEVが破壊された場合に補給線を繋ぐ為に2プレイを消費しなければならないことがあるからです。
司令部はすぐに破壊されることが多いので、必要最低限の補給能力を持つ歩兵をオススメします。防衛せざるを得ない状況なら斜めに索敵できるミサイル戦車も良いと思います。
その他のメモなど。
元ゲーム『The Battle for Hill 218』では各カードに「どちらから補給を受けることができるか?」が記されていますが、『OGRE: Objective 218』では「どちらに補給を与えることができるか?」が記されています。この違いによって、『OGRE: Objective 218』では「軽GEV以外は補給不能マスに配置されない」と考えることができます。その代わり、オーガという超強力なユニットの配置&攻撃に警戒しなければなりません。もちろん、『The Battle for Hill 218』にオーガはいません。
オーガを使用せず「矢印の方向へ補給」を「矢印の方向から補給」に読みかえれば、『The Battle for Hill 218』と同じゲームになります。
先手「司令部にGEV」。
後手「司令部とその隣に配置」。
先手「司令部の斜め前にOGRE」。
後手「司令部とその隣に」。
先手「重砲で司令部撃破し歩兵で占領」。