『オバケだぞ〜(Geister Treppe,おばけ階段)』は記憶系すごろくゲームです。子供たちがシーツをかぶって、階段の上で眠ている老オバケをビックリさせにいきます。『Flaschengeist(拡張セット)』を用いれば6人まで遊べます。
サイコロでオバケの目が出るたびに、どのコマが誰のコマだか分からなくなっていきます。自分の記憶と矛盾するプレイをされると自分の記憶に自信がなくなっていく。そのあたりが面白いです。
ルールとコンポーネントだけを見ると割高感がありますが、実際に手にとってみると、幼児が飲み込めないほど大きなオバケ(木製)にいくらか納得できると思います。
メインのボードを除けば、拡張セットの箱に収まります。
コンパクト版もあります。おばけ駒が小さいうえに滑りやすいので、幼児らがプレイ中にオバケの中身が判明してしまうリスクが高いです。カラーマーカーを最初の子供駒として用いるアイデアは良いと思うので、子供駒のマグネットが強力すぎて勝手にくっついてしまう通常版でもそのルール(おばけ駒には最初から装着済)でプレイするのが良いと思います。
『オバケだぞ〜 (Geister Treppe)』のルールはとてもシンプルです。ルール説明に1分ちょっとしかかかりません(対象年齢は4歳以上です)。
(セットアップしておきます)階段の上には老オバケがいます。オバケに変装して老オバケをびっくりさせるのが目的です。階段の下がスタートです。みなさんそれぞれ自分の色を決めて担当して下さい。
自分の手番にサイコロを振って、出た目の数だけどれかのコマを進めます。どのコマを動かしても構いません。もしオバケの目が出たら、どれかのコマにこのオバケカバーを被せます(かぷっ)。カバーを被せられたオバケの中身は、もう見てはいけません。もし全てのコマがオバケになっていたなら、どれか2個のオバケの位置を交換した上で、どれかのオバケにビンを被せます(かぷっ)。ビンを被せられたオバケは、移動することも交換することもできません。
最初に階段の上に到着して老オバケをびっくりさせたコマの担当者が勝ちます。
『オバケだぞ〜 (Geister Treppe)』プレイについて
このゲームは、できるだけ多人数で遊ぶのが愉しいと思います。拡張セットを用いると6人まで遊ぶことが出来ます。
オバケの位置を交換する代わりに、プレイヤーが担当している色を交換することができる。
ゴールしてもすぐにオープンしないで2位以下も決める。みんなゴールしたら、下位から順番にオープンする。担当色交換のルールとは併用できない。
オバケ交換のときのルールを「任意の2コマの中身を見ないで、それらを交換しなければならない」から「任意の2コマの中身を必ず見た上で、それらを交換したのか否かを自分だけが分かるように置きなおす(つまり、交換しなくてもよい)」とします。ランダムに見えるプレイを禁止しているのがポイントです。
もし幼児が一緒にプレイしているなら、たまに勝たせてあげるのが宜しいです。
ビンを被せると動けなくなるというのは、『ビンの中のお化け』(イギリス童話)が原案だと思います。