『Dudo』は、みんなのカップの中に「ダイスの目がいくつあるか」をレイズしていくゲームです。
「そんなにたくさんあるわけないだろ!」と分かっていても、宣言をレイズして次のプレイヤーに手番を渡さなければなりません。ばれるかどうかドキドキします。うまく三味線を弾いたりはったりをかましたりして思い通りの展開になれば痛快です。
このゲームは、古代のインカ帝国に起源を持ち、16世紀にフランシスコ・ピザロ(Francisco=Pizarro)によってスペインに伝播しました。現在、このゲームは、ボリビア、チリ、およびペルーなど南米諸国で非常に人気があります。
このゲームあるいはそのヴァリアントは、『Perudo』『Peruvian Liar Dice』『Luckigames』『Luring』『Pirate's Dice』『Liar's Dice』または『Bluff』などとも呼ばれ、世界中で様々な商品名で販売されてます。
プレイヤーそれぞれにダイス5個とダイスカップが必要です。ダイスの数は、全員に均等であれば5個ずつでなくても構いません。
ゲームの最初に、全員が参加料をポットに払います。
ラウンドの最初に、全員がそれぞれのダイスカップの中にダイスを振ります。自分のカップの中を見るのはいつでも構いません。
自分の手番に、全員のカップの中に「どの目がいくつ以上あるか」を予測し宣言します。ラウンドの最初のプレイヤーは自由に宣言できます。しかし、次のプレイヤーの宣言は、前のプレイヤーの宣言よりも「ランクが上のもの」または「個数が多いもの」でなければなりません。つまり、いずれ破綻するわけです。
前のプレイヤーの宣言が破綻していると思ったら、宣言する代わりにそれを指摘(Doubt,Dudo,Bluff,Challenge)することができます。指摘が正しければ宣言された側が、宣言が正しければ指摘した側が、ダイスを失います。全てのダイスを失った人はゲームから脱落します。
ラウンドを繰り返し、最後までゲームに残っていた人が勝ちます。
ゲームボードを用いることによってプレイアビリティを向上させた商品です。『Liar's Dice(ライアーズダイス)』では1の目が、『BLUFF(ブラフ)』では6の目がワイルドになっています。
最初のダイスは2個ずつ。チャレンジで負けたときには、減らす代わりに増やします。5個を超えたら失格になります。メリットは、不利になた人へのハンディになること。デメリットは、相場感覚が狂いにくいことと、失格者が退屈する時間が長いことだと思います。
そこで、チャレンジの勝者がダイスを減らしていき「手持ちのダイスを早く無くした人の勝ち」とするルールを提案します。ちょうどぴったしの場合は、チャレンジの敗者がダイス1個を受け取ります。
私の場合は、最初のうちは平然とした表情でいいかげんな宣言をして、次のプレイヤーを悩まします。その後は、確率に従って淡々とプレイします。みなさん悩んでくれること悩んでくれること(笑)
振りなおして出目を確認したときに期待していた目でなかったときに「サイコロが積み重なっているので振りなおします」と言って(見せる間もなく)振りなおす。独自に非公開情報を変更できるイカサマです。
その他もろもろ。
「Dudo」(スペイン語)は「ダウト(疑う)」という意味です。
『ライアーズダイス(Liar's Dice)』としばしば混同されるゲームに『ライアーダイス(Liar Dice)』があります。『ライアーダイス』はポーカーダイス5個を共有し、手役をレイスさせていくゲームです。ゲームの概略は以下の通りです。
スタートプレイヤーは、ダイス5個を大き目のダイスカップあるいは蓋付きダイストレイ(『Shut the Box』の箱を流用すると雰囲気あります)の中で他のプレイヤーに見られないように振り、ダイスポーカー役を宣言し、次のプレイヤーにカップごと渡します。
「アクセプト」する場合は、カップの中をこっそりと見た上て、それらのうちの任意のダイス(0〜5個)を他のプレイヤーに見られないように振りなおし、「振りなおしたダイス数とポーカー役」を宣言し、次のプレイヤーにカップごと渡します。宣言する役は前のプレイヤーが宣言したものよりも強いものでなくてはなりません。
「チャレンジ」する場合は、ダイスカップをオープンします。もし前のプレイヤーが実際の役よりも強い役を宣言していた場合には前のプレイヤーが、そうでなければ自分がチップを失います。
これで1ラウンドが終了します。