5つのダイスを用いて様々な役を作って得点するゲームです。プレイヤーは自分の手番に3回振り直すあいだに、何種類の役のどれかを作り、最終的に全ての役を完成させます。
一見すると多人数ソロプレイですが、他のプレイヤーの調子が悪ければ安全策を採ったり、自分が不利ならばリスキーな選択を採るなど、いくらかの(しかし僅かな)駆け引きも求められます。
役\Player | 甲 | 乙 | 丙 |
---|---|---|---|
1(エース) | . | . | . |
2(デュース) | . | . | . |
3(トレイ) | . | . | . |
4(フォー) | . | . | . |
5(ファイブ) | . | . | . |
6(シックス) | . | . | . |
Hooligan(20) | . | . | . |
[合計] | . | . | . |
まずは、もっとも簡単な『Hooligan』を例にとって、点数の書き込み方について説明します。なお、『Hooligan』は手番が7周します。
スコアシートを見てください。七種類の役が設定されています。1〜6までの六役のいずれかに書き込む場合は、最終的に出たダイスの出目によって得点が変化します。例えば、「1・4・5・5・5」の出目の場合に5(ファイブ)という役に点数を書き込むなら、5が3個あるので15点となります。これを4(フォー)という役に書き込むと僅か4点にしかなりません。フーリガンという役は「1・2・3・4・5」又は「2・3・4・5・6」のストレートに相当します。ストレートが完成したときに書き込むと20点になりますが、未完成のときに書き込むと0点になります。
なお、『Hooligan』特有のルールで、手番の第1投又は第2投で5個の出目が揃った場合に、全ダイスを振り直すことができます。その結果として最終的に2個がその同じ出目となれば、合計7個がその出目として扱われます。このルールは『Yamu』や『Yacht』などにはありません。
役\Player | 甲 | 乙 | 丙 |
---|---|---|---|
1(エース) | . | . | . |
2(デュース) | . | . | . |
3(トレイ) | . | . | . |
4(フォー) | . | . | . |
5(ファイブ) | . | . | . |
6(シックス) | . | . | . |
[トータル] | . | . | . |
[ボーナス(+30)] | . | . | . |
ミニマム | . | . | . |
マキシマム | . | . | . |
フルハウス(50) | . | . | . |
ストレート(+30) | . | . | . |
ヤム(+40) | . | . | . |
[合計] | . | . | . |
フランス生まれのカテゴリーゲーム。『ヤム』も、基本的に『フーリガン』同様のルールとなっています。『ヤム』では手番が11周します。
ボーナスはトータル値(1〜6の六役の小計)が60を超えたら+30点が追加得点となります(超えてなければ0点)。ミニマムもマキシマムもダイス5個の合計値がそのまま点数になりますが、ミニマムはマキシマムよりも小さい値にならなければなりません(さもなければ0点)。フルハウスは出目に関係なく完成していれば50点。ストレートは完成していたら、ダイス5個の合計値に更に+30点となります。ヤム(ファイブダイス)は完成していたら、ダイス5個の合計値に更に+50点となります。
役\Player | 甲 | 乙 | 丙 |
---|---|---|---|
ヨット(50) | . | . | . |
ビッグストレート(30) | . | . | . |
リトルストレート(15) | . | . | . |
フォーオブアカインド | . | . | . |
フルハウス | . | . | . |
チョイス | . | . | . |
6(シックス) | . | . | . |
5(ファイブ) | . | . | . |
4(フォー) | . | . | . |
3(トレイ) | . | . | . |
2(デュース) | . | . | . |
1(エース) | . | . | . |
[合計] | . | . | . |
『ヨット』も、基本的に『フーリガン』同様のルールとなっています。『ヨット』では手番が12周します。
ヨット(Five of a kind)はファイブダイスです。フォーオブアカインドはダイス5個の出目のうち4個が揃った役です。ビッグストレートは5個の出目が並ぶ役です(2種類あるがいずれも30点)。リトルストレートは4個の出目が並ぶ役です(3種類あるがいずれも15点)。チョイスはダイス5個の合計値がそのまま得点になります。
『Yacht』にスリーオブアカインドという役と『Yamu』のボーナスという役を追加して、手番が13周になったようなゲームです。スコアの付け方にパテントが取られています。ここで詳しく説明できないのが残念です(笑)。
『Yahtzee』が市販されています。パッケージには、ケースとダイス5個とスコアシートと鉛筆1本が入っています。それにしても、2000円もするのはいかがなものかと?(苦笑)
特に無し。「Yahtzee」で検索をかければたくさんヒットするでしょう。
カテゴリーゲームはいずれも駆け引きは無いわけでは無いという程度で、基本的にはソロプレイだ。どの役を先に消費するかが意思決定の主題となる。点数の低い役(例えばエースやデュースなど)をいかにして損害担当艦にするかが作戦の分かれ目となるだろう。ストレートやファイブダイスは早めに作ると良い。特に、ファイブダイスはスリー狙いやフォー狙いから偶然にできることもあるので積極的に早くから狙うべし。