丁半(ちょうはん)

もっとも有名なさいころ賭博です。しばしば時代劇などで描写されているので、ゲームの雰囲気はよく知られていることと思います。

ルール

プレイ人数
2人以上。
用具
普通の6面体ダイスを2個。
ダイスカップ。
点数記録用のチップ(木札など)。
チップを張る(掛ける)ためのボード(盆座)。
所要時間
1ゲームあたり数分程度。
目的と勝敗
ダイスの出目の和が偶数か奇数かを当てること。

ゲームの手順

  1. 壷振り(スタッフ)がダイス2個を壷(ダイスカップ)の中で振ります。
  2. 張客(プレイヤー)は丁側(盆の左側。または横置き)か半側(盆の右側。または縦置き)に木札(チップ)を張ります。丁側と半側とに同じだけの木札が張られたら(揃わない場合は中盆(スタッフ)が斡旋したり補完する)、ダイスカップを開きます。
  3. 2個のダイス目の和が偶数なら丁の勝ち、奇数なら半の勝ちです。負けた方のチップは勝ったプレイヤーたちの配当となります。

オプションルール

市販品の状況

サイコロはゲームショップや玩具屋などで入手可能。古いお寺に詣でて、時代劇で得たイメージを膨らますのもよろしいかと(笑)。もしかしたら時代劇のテーマパークに賭場を再現したものがあるかも知れません。

感想・評価

個人的に、時代劇で描写されているような雰囲気を楽しみたいなと考えています。どこかで再現してくれないものでしょうか?

確率計算

一二三四五六
一ピンゾロ
の丁
イチニ
の半
サンミチ
の丁
ヨイチ
の半
グイチ
の丁
イチロク
の半
二イチニ
の半
ニゾロ
の丁
サニ
の半
シニ
の丁
グニ
の半
ニロク
の丁
三サンミチ
の丁
サニ
の半
サンゾロ
の丁
シソウ
の半
グサン
の丁
サブロク
の半
四ヨイチ
の半
シニ
の丁
シソウ
の半
シゾロ
の丁
グシ
の半
シロク
の丁
五グイチ
の丁
グニ
の半
グサン
の丁
グシ
の半
ゴゾロ
の丁
ゴロク
の半
六イチロク
の半
ニロク
の丁
サブロク
の半
シロク
の丁
ゴロク
の半
ロクゾロ
の丁

この表組のように「半」になる可能性も「丁」になる可能性も共に18/36である。張った目が当たった場合には掛け金の同額が配当(+1倍)となり、外れた場合には没収(ー1倍)となるのであれば、期待値はである。実際には、寺銭によっていくらか天引きされるので期待値はマイナスになる。

いかさまについて

イカサマについては別項で述べたいと思います。

Satoshi ARAI ( arai@luminet.jp )