へびとはしご(Snakes and Ladders), etc.

『へびとはしご(Snakes and Ladders)』はインド発祥のゲームで、絵双六の一種です。絵双六のように意思決定の余地がなく偶然だけの遊戯は、ゲーム・オブ・チャンスと呼ばれています。そして、『へびとはしご』は最も多くプレイされたであろうゲーム・オブ・チャンスです。

絵双六にはさまざまなボードがあり、見ているだけでも楽しいものです。いわゆるキャラクターグッズも少なくありません。

ルール

プレイ人数
2人以上。
用具
普通の6面体ダイスを1個。
各プレイヤーの位置を表す駒(マーカー)。
スタートからゴールまでのマス目が描かれた専用ボード。
所要時間
1ゲームあたり数十分程度。
目的と勝敗
先にゴールに辿り付いたプレイヤーから勝利する。

ゲームの手順

  1. スタートのマス目に全プレイヤーの駒を置く。
  2. プレイする順番を決定する。
  3. プレイヤーは自分の手番にサイコロ1個を振り、その出目に従って駒を進める。移動先のマス目に指示が書かれていたら、その指示に従う。指示の種類には「何番のマス目に移動する」や「1回休み」などがだけでなく「隠し芸を披露する」のようなものまである。
    『へびとはしご』の場合は、梯子のマス目に入ればマス目を飛び越えて前進し、へびのマス目に入れば同様に後退する。
  4. ゴールにはぴったりの出目で入らなければならない。もし余剰分があれば、その分だけ戻るのが一般的なルールのようだ。

オプションルール

ぴったりの出目でなくてもゴールすることができる。

市販品の状況

『へびとはしご』は国内で容易に入手できる。最近では100円ショップなどでも売られている。一般的なものは、10×10の100マスが描かれており、1番のマス目がスタート、100番のマス目がゴールになっている。

その他の様々な絵双六も比較的容易に入手できるし、自作するのも簡単だ。

感想・評価

意思決定の余地もない多人数ソロプレイなので、これをゲームと呼ぶには個人的にいくらか抵抗がある。しかし、正月などに子供と一緒に遊ぶには非常に適した遊具であるように思う。幼い子供にも勝利するチャンスがあるし、数値と移動量との対応を学ぶことが出来る。マス目に書かれた指示が奇妙なものであればそれを楽しむこともできるだろう。

遊戯自体を愉しむというよりも、遊びながらのコミュニケーションを愉しむべきものだろう。

Satoshi ARAI ( arai@luminet.jp )