役に立たない雑学など。
プレイングカード(いわゆるトランプ)と同様に、「えーす(ace)」「でゅーす(deuce)」「とれい(trey)」「けいと(quarter/cater)」「しんく(cinq/sink)」「さいす(sice)」と読みます。これらのうちのいくつかはフランス語が使われています。これらは17世紀頃に確立した読み方らしいのですが、詳しいことは分かりませんでした。
1の目だけが赤いサイコロは日本特有のものです。もともと、サイコロの目はもともと全て黒かったのです(骨董のサイコロはみんな黒でしょ)。1926年に和歌山県のサイコロ製造業者が日の丸をモチーフに1の目だけを赤色にして売り出したら、それが大当たりしました。それ以来、1の目が赤いサイコロが一般的になりました。
「賽は投げられた」で有名なルビコン川は、大河にはほど遠い小川に過ぎない。
我々の住む3次元の世界において正多面体は、正4面体、正6面体、正8面体、正12面体、及び正20面体の五種類だけである。
4面体ダイスには1つの面に3つの数字が書かれています。底面でない残り3面に共通する数字が出目となります。
正多面体でないダイスも存在します。いずれの目も同確率で出るとみなせるならば、それは「均一なダイス」だとみなせます。10面体ダイスが有名ですね。コインを投げて裏表を出すのも、六角柱の鉛筆を転がすのも、広い意味で均一なダイスに含まれます。もちろん「不均一なダイス」も存在します。まわり将棋における金将はまさに不均一なダイスです。
100面体ダイスは、ホビー専門店などで売られています。しかし、10面体ダイス2個で代用することもできます。10面体2個を振り一方を十の位として他方を一の位として読みます(十面体ダイスには0から9までの数字が書かれているのです)。結果が0の場合は、それを100と読み替えます。
「d6」は6面体ダイスを振ったときの出目を表します。同様に「2d6」は6面体ダイス2個を振ったときの出目の和を表します。「1d12」は12面体ダイス1個の出目を表します。特殊な表記として、「d%」というのがありますが、これは「d100」を意味します。
重一、重二、朱三、朱四、重五、重六。玄宗皇帝と楊貴妃が遊んでいた。「3揃が出たらこのダイスに官位(五位)を与える」「3揃!」「あたしも4揃が出たら官位を与えてあげる」「やった!4揃!」。こうして、サイコロは官位を与えられ、ぞろ目は役職を表す色で呼ばれるようになりました。(『平治物語』より)。
ピンは、ポルトガル語Pinta(点)に由来し、カルタやさいころの1の目のこと。キリは、ポルトガル語のcrut(十字架)に由来し転じて10のこと、あるいは、「限(きり)」に由来する。天正カルタ(16世紀)で12枚目をキリと称していたので、花札の「桐(12月)」が由来とは考えにくい。
この「つぼ」はサイコロ博打の壺のこと。思い通りの目を出す事を思う壷。
サイコロの目で一が出るか六が出るかを賭けて勝負を決めること。
一は丁、八は半の字の上の部分をとった説。サイコロの目が一と出るかしくじるかという意味の「一か罰か」がなまった説。
明治初期。東京のある寿司屋に、鉄火場(賭場)から多くの注文がきた。博打を打ちながら食べやすいように作ったのり巻きから。
サイコロの「ころ」は接尾語。「ころ」は「子ら(複数形)」に由来。
筒を持ってチンチロリンと振るイカサマが語源。
がむしゃらに同じ目に賭け続けることが語源。
サイコロの一つの面とその裏側にあたる面との関係は、奇数と偶数の関係になっている。
「ため」とはゾロ目の意味の「同目」に由来。1960年代に不良少年の隠語として「ため口」と使われるようになった。
サイコロの面はそれぞれ方位を表す。一天地六、南三北四、東五西二。
中村正夫・松本卓矢『賭博犯捜査必携』(警友書房 1951年)では「昭和初頭以来都会地では花札賭博が骨子賭博に代って賭博の中心的存在となった」と述べられている。骨子賭博として、「チョボ一」「丁半」があげられている。
中国のサイコロは、1の目と4の目が朱い。2の目は斜めではなく縦に並んでます。
「ピンゾロ(一の目が二つ)」を表す英語のスラング。
サイコロ賭博用語。
サイコロ賭博用語
少なくとも平安時代にはあったはずです。なんせ、正倉院に盤双六(要するにバックギャモンですな)のセットがありますから。盤双六と一緒に日本に渡ってきたと思われます。
「重二、重二」で8となる。そこから蛸が連想されたらしい。
丁半で用いる「盆ござ」のこと?。
ダイス目が三以下の場合は勝てそうにない。そこから、目の出そうにない者を言う。
韓国では、半円形の断面を持つ短い棒4本を投げて、全て裏だった場合の「馬(モ)」、1つが表向きの「豚(ト)」、2つが表向きの「犬(ケ)」、3つが表向きの「鶏(コル)」、全てが表向きの「牛(ユッ)」を決めます。この棒は「ユッ」と呼ばれています。『ユンノリ(ユッノリ、絵すごろく)』は、4個の駒をユッパン(すごろく板)の上で進めるもので、韓国に広く分布する庶民的な遊びです(「ユッ」は棒、「ノリ」は遊びという意味です)。「馬」は5マス進めます。「馬」または「牛」だった場合にはもういちど投げることができます。
朝鮮では、断面が5角形の「ユッモク」1本を転がして5パターンを決めるそうです。
もちろん現在では、ちゃんと普通の立方体ダイスもあります。