「遊戯史学会」第18回総会

2005年06月11日(土)14時〜17時、東京都中央区八丁堀区民会館にて遊戯史学会第18回総会が催された。参加者は二十数名ほどでした。

開会

14時になって開会。増川会長の挨拶は「他のジャンルと比べ遊戯史研究は実践することが特に大事」という内容。

古代中国の盤上遊戯・六博と占い

講演の風景

鈴木直美さん(明示大学大学院博士後期課程)による講演が始まりました。講演のテーマは「六博と、そこに投影れる意味を検証することで、遊戯と神事の関係の変化を見ていくこと」です。レジメの章立ては「六博と招魂儀礼・民間信仰」「遊戯以外の博局紋」「遊戯と占い」「六博画像の展開」となってました。

私が個人的に興味を引かれたのは(主題から外れたことですが)文献に残っている戦術からゲームメカニズムを推測することでした。例えば「方畔掲道張、張畔掲道方位。張究屈玄高、高玄屈究張」などから、畔掲道のマスの特殊効果がどのようなものであったか推測するのは、実にロマンティックなことです。

『六博』

プレイ風景

実際に『六博』をプレイすることになりました。とはいえ時間の都合でルールは簡略なものです。

2面ダイス6本の期待値などは2項分布で簡単に計算できます(期待値は3です)。4駒それぞれを21マス進めるには(1駒もヒットされなかったと仮定し)単純計算で28回の手番が必要になります。ゲームの内容に比べてのんびりした展開になるのは明らかな事で、実際にどの盤もそれなりのプレイ時間が掛かってたようです。

私の相手は、横浜茶館の乾信治さんでした。ルールの解釈ミスなどもありましたが、なかなか楽しかったです。僅差で負けました。

総会

決算報告、監査報告、理事の選出など。

その他

懇親会は欠席しました。その後は、神保町の奥野カルタ店で買い物し、更に新宿のゲームスペース柏木に寄って『アクワイヤ』し、22時過ぎに帰宅しました。

『禽将棋』

学会の会場で、「奥野カルタ店で新しく『禽将棋』が発売された」と耳にしたので、さっそく入手することにしました。残念ながら専用盤はまだ出来てないそうですが、駒は通常版と豪華版とがありました。2セットを購入しました。

Satoshi ARAI ( arai@luminet.jp )